「子どもへの性虐待 性的グルーミングとは何か」 斉藤章佳著より

１．加害者は見た目あやしい人ではなく普通の人 性的行為を目的に子どもを手なずけるのが「グルーミング」

・2023年7月刑法改正面会要求等罪（グルーミング罪）新設　懲役1年以下又は罰金50万円以下

16歳未満の子どもに対しわいせつ目的で騙したり誘惑したりして実際に会うことを要求する、

お金を渡すと約束して会うことを求める、性的画像や動画を送るように求めるなども罪に問える

2.・事例１．ゲームアプリで近づき高い有料アイテムをプレゼント、ゲーム攻略法をアドバイス、

　　　　実際に会って性加害→保護者がけいさつに届け余罪もあり→逮捕→懲役10年実刑判決

・事例2　ベビーシッター　5～11歳の男児20人に性加害→逮捕→懲役20年実刑判決

・2022年警察庁データ　児童ポルノ被害児童1487人　内男児206人　１４％

・2022年警察庁データ　強制性交等罪の事件1655件　20代以下８０％　10代以下４０％

３．・2022年内閣府データ16～24歳アンケ性被害にあったことがある人２６％つまり4人に1人

・2019年法務省データ　過去5年間の性的事件　警察に被害届出したのは14％

・民間団体データ　性被害後すぐに「被害」だと認識できなかった人６０％　

　被害の認識まで平均7年半　

　認識後身近な人に相談するまで平均５～6年　

　被害から警察に相談するまで平均して10年

４．危険な場所　商業施設バリアフリートイレ、公園のトイレ、映画館のトイレ(防犯カメラなし)

・性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター＃８８９１(はやくワンストップ)

・性犯罪被害相談電話(警察)＃８１０３

・男性のための性暴力被害ホットライン　0120-210-109（土19:00～21:00）

＊著者は20年以上ソーシャルワーカーとして依存症問題に携わっており

2006年から性犯罪を繰り返す当事者の再発防止プログラムを日本で初めて民間クリニックでスタート

2018年からは小児性犯罪を繰り返す当事者に特化した治療グループも立ち上げました。

ただし、ここでは当会の保護者向けの資料として主に被害者側の視点で書籍の一部をまとめました。