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2021年11月1日 出版予定

団体発足20周年記念出版のタイトルが決まりました。
「いじめのリアルーCEP・子どもひろばの出前授業23,500人の子どもの声」です。

出版予定は2021年11月1日 小学館スクウェア。
A5判208頁 頒価1,320円(本体価格1,200円)。
書店で流通する費用がなく当会で直接販売。半分は公共図書館に寄贈。
子ども向けに電子書籍をこのブログ上で無料公開する計画です。

これまで何度も校正を重ね編集部と相談しながら,
読む人の立場に立った編集を心掛けて、挿絵イラストや表紙イラストも考えてきました。

一方で「子どものアンケートを公表するだけでは、その先の道筋が見えない」という指摘や
「子どもの本音にあまり関心がない、重視しない」大人からの反応が
複数ありましたが、どうでしょうか?

どんな社会的問題もその存在をまず明らかにすることから始まります。
多くの差別や虐待問題などは被害当事者が重い口を開くことから
発信され、社会に認知されて課題改善へと向かってきました。

しかしいじめ問題は被害当事者が子どもであるため発信自体が困難です。
最近ではSNSなどの情報手段も子どもが活用できるようになりましたが、
やはりいじめに関しては子ども自身のプライドもあるし、
被害者が自分自身を責めているケースが多く、なかなか表に出てこないのが現状です。

私たちNPOの出前授業では参加者全員が無記名アンケートに記入し、すべてを保管しています。
そこには学校の実施するアンケートには書きづらい正直な気持ちが溢れています。
書いてくれた子どもの勇気に応えるためにも、NPOが代わりに社会に発信することから
すべてが始まり、ここから先は社会の大人の責任ではないでしょうか。

本は子どもが読みやすいようにしました。
いじめのことを日常で会話することは少なくて孤立感を深めがちですが、
他のみんなが本当はどう思っているのかを知ること、
自分と同じ気持ちの人を発見することには大きな意味があると思います。

大人は先入観を捨てて、いじめる子、いじめられてる子、見ている子の
正直な気持ちに耳を傾けてほしい。
いじめ問題の主役は子どもであることを謙虚に受け止めてほしいです。

被害者も加害者も傍観者も傷ついているいじめ問題は、
その後の人生に深刻な影響を与えているため、
改善に向けて具体的な方法を模索し実現してほしいと願っています。














by ckdmhrbb | 2021-09-02 13:53 | Comments(0)
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1997年発足・子どものいじめを防止し命と安全を守る出前授業を実施しています。毎回のアンケート結果を公表します。


by Cepkodomohiroba
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