4.いじめの回避策
いじめの対応策を考える上では、いじめは常にある、人の集まる所では
必ず起こりうるという意識を持つことが大切です。
本書で述べてきたように、脳科学的には、人の脳にはいじめをするための機能が
組み込まれている可能性が非常に高いのです。それは人間の歴史として、
人間がこれまで進化し、生き残ってくるために必要不可欠だったからです。
”いじめ”という行為は、種を保存するための本能に組み込まれている。
そう捉えれば、この本能をどうコントロールするのかという方向に
解決のベクトルが向かっていきます。
現在は、学校に対して、きれいで正しくあることを求めすぎるために
かえって、そこにいろいろな歪みが生じているような気がするのです。
学校は人間のあり方を、もっと立体的に学ぶ場であってよいのではないでしょうか。