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元ボランティアや現ボランティアより その6

元ボランティアや現ボランティアより その6_c0404045_11352833.jpg
  (団体発足20周年記念出版に寄せて、元ボランティアやボランティアの

皆さんにメッセージを寄せていただきました。

本に掲載する予定でしたが、その後予定変更して

本には子どものアンケートのみを掲載することにしましたので

メッセージはここに掲載することにしました)



高橋さん、スタッフの皆さま、子どもひろば発足20周年おめでとうございます。

私がボランティアとして活動に参加し始めたのは10年近く前になるかと思います。

大学で心理学を専攻し卒業した後、一般企業に勤めたものの児童福祉に関心があったため、

近所でそのような活動をしている団体はないかインターネットで検索したことが

きっかけでした。

いじめは私が子どもの頃から社会問題としてメディアでも取り上げられていましたが、

私自身はいじめ防止プログラムの出前授業を受けたことがなかったので、

どんなものなのか興味がありました。

初めて小学校でのCAPを見学させてもらった時、なんてシンプルなんだろうと

思いました。

そのシンプルで当たり前なことを教える大切さに気づかされました。

子どもたちの感想を読めばよくわかっていただけると思いますが、大人が

当たり前だと思っていることは、子どもたちにとっては必ずしもそうではありません。

わかってはいたけれど、こんなに簡単な言葉で大切なことを子どもたちの心に

届けられるんだ、と感動しました。

出前授業では子どもたち向けのプログラムを行なった後、保護者向けに高橋さんが

お話しされる場合もありました。

初めてそのお話を聞いた時のことを覚えています。

「お子さんとお風呂に入って、今日は楽しいことあった?と聞くことはありますよね。

でも、嫌なことがあったかはあまり聞かないですよね。嫌なことがあったかも

聞いてくださいね。」

高橋さんはいつも、分かりやすい言葉を使い、短い文章でお話しされます。

だから大人も子どもも聞きやすいのだと思います。

子どもひろばの活動に参加させていただく中で、私は希望していた児童福祉に

関わる仕事に転職しました。

子どもひろばではCAPだけでなく、ドラッグやネットいじめなど、その時代に合った

新しいプログラムを独自で作っています。

その過程を経験したことで、当時の子どもに関わる社会問題についての意識を

より高めることができたのではと思います。

そして現在は、夫の転勤で流れ流れて九州にて子育て中です。

世界中の子どもたちの安心自信自由を考える間もなく過ぎていきます。

それでも、わが子の明るい未来のためにも何かしたいと思いながら、

この文章を書いています。

今はまだ歩くこともできない息子。

いつか一緒にお風呂に入りながら会話するようになった時には、楽しかったことの

話だけでなく、嫌だったことの話もしようと思います。

子どもひろばの活動には、全ての子どもたちに伝えたいことが詰まっています。

プログラムを知れたこと、活動に参加できたことが現在の子育てや仕事に

つながっています。

貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

これからも子どもひろばの活動が発展し、一人でも多くの子どもたちに届きますように。

Mai(2008年入会)



by ckdmhrbb | 2020-09-20 11:36 | ボランティア | Comments(0)
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1997年発足・子どものいじめを防止し命と安全を守る出前授業を実施しています。毎回のアンケート結果を公表します。


by Cepkodomohiroba
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