元ボランティアや現ボランティアより その2
皆さんにメッセージを寄せていただきました。
本に掲載する予定でしたが、その後予定変更して
本には子どものアンケートのみを掲載することにしましたので
メッセージはここに掲載することにしました)
私が活動をしていたのは、会が発足してまだ間もない頃。
学生だった私は、子どもが好きで関われることをしたいと思い、
ボランティアに参加しました。
その中で、子どもの命や権利について改めて考えるとても大切な時間、
きっかけをいただきました。
卒業後は児童養護施設や子育て支援に関わる仕事もしてきましたが、
現在は私も二人の子どもを持つ母親です。
これまでに学んだことを思い返しながら、子育てをしています。
活動中はよく話し合いをしていたのを思い出します。
代表をはじめ、皆さん子どもを思う気持ちが強く、良いものを届けるために、
わかりやすく伝えるために練習や工夫を重ねていきました。
様々な立場の方々と関わることができ、勉強会に参加するなど、
大変貴重な日々でした。
もちろん、子どもに会うことができるワークショップは、
緊張しましたがとても楽しく参加させていただきました。
子どもたちの反応の良さやアンケートを見て内容が届いていることが嬉しく、
素直に書いてくれた文章からやって本当に良かった、
もっと多くの子どもたちに伝えていきたいと感じました。
良いことばかりが書いてあるわけではありませんが、
いじめている子、いじめられている子、周りで見ている子、
ともに気づき、考えるきっかけとなり得る大事な活動だと思いました。
大人へのワークショップでも同じです。そのような活動に関わることができ、
自分自身にとっても良い経験になりました。
私は数年間しかボランティアとしては活動に参加できませんでしたが、
この会が20年以上にわたって様々な活動を展開し、
たくさんの子どもの力になってきたことは本当にすばらしいことだと思っています。
私は今、自分の子育てにおいて当時の経験が生かされていると感じています。
実際に子どもが学校で嫌な思いをすることや、下校中に不審者に遭遇することもありました。
日頃から話はしていたので何かあれば家族に話してくれますし、
今は友達や先生にも気持ちを伝えられているようなので少し安心して見守っています。
子どもには、自分の命も周りの人の命も大切にできるような人になってほしいと願っています。
私自身も、たとえ親子であっても子どもの権利を奪ってしまうことがないように
心に留めて過ごしていきたいと思っています。
何十年経ってもいじめやそのことによる自殺がなかなか減らない世の中に
悲しくなりますが、これからももっと多くの子どもたちが命の大切さや権利について
知り、誰もが「安心・自信・自由」な気持ちで過ごしていいのだと広く伝わっていくことを願います。
どうぞこの本の声が、たくさんの人々の心に届きますように。
Asuka(1998年入会)