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いじめを生む教室 荻上チキ その3

個別のデータを見てみると、どんな教室でいじめが発生するのかを
調べた調査がいくつもあります。
例えば、鈴木智之「学校における暴力の循環と『いじめ』」などでは
体罰の多い教室はいじめが頻発することが指摘されています。

これにはいくつかの理由が挙げられると思います。
1つは、先生が体罰を振るうことによって、生徒に対して
暴力や制裁にゴーサインを出してしまう事。
教師による体罰は正義を口実にすれば、特定の生徒に対して
暴力を行うことも許されるのだと生徒に学習させてしまう
すなわち「懲らしめの連鎖」を生んでしまうのです

もう1つは、体罰自体が大きなストレッサーであることです
さらに言えば、体罰を行う教師は、体罰だけではなく
普段から厳しい指導をする傾向があります
例えば、怒号を発する、厳しいノルマを課す、過剰な「生徒指導」をする
などです。そうした教師のもとでは生徒は体罰のみならず、様々な
ストレスを受けていることになります。

~中略~
子どもにとって、「家」と「学校」というのは、居場所として
非常に大きなシェアを占める場所です。
学校に居場所がなくなると、社会的な接点がかなり制約されてしまいます
皆の前で辱めを受けたり、つるし上げられたりすることによって
「みんなから嗤われる存在になってしまった」という自尊心の低下を
招いてしまい、それが不登校、自殺につながってしまうわけです

理不尽な指導は、それを受ける本人の気持ちだけでなく、
まわりの生徒にも影響をもたらします



by ckdmhrbb | 2020-06-26 15:02 | 最近読んだ本より | Comments(0)
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1997年発足・子どものいじめを防止し命と安全を守る出前授業を実施しています。毎回のアンケート結果を公表します。


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