ひとは「いじめ」をやめられない (中野信子より) その1
・脳内物質の視点から見ると、仲間を作るオキシトシンが
同時に仲間に制裁を加える、排除するという
いじめを司る働きをするわけですが、心理学者の澤田匡人先生は
調査から「規範意識が高い集団」ほど、いじめが起こりやすい
ことを指摘されています
規範意識が高い集団とは、その集団には決まりがあって、それを
守らなければならないという気持ちが強いということです
規範はその集団を維持するための決まりですから、これをどのように
して守るかは集団の存続に関わります。
・“集団は理性を鈍化する”このことを明らかにしたのが2014年に
米マサチューセッツ工科大学とカリフォルニア大学バークレー校、
それにカーネギーメロン大学などの合同チームが行った実験です。
この実験によって、人は集団の1員として行動する時、「良い」「悪い」
を判断する脳,すなわち道徳心や倫理観に関わる内側前頭前野という領域の
反応が落ちることが分かりました
by ckdmhrbb
| 2020-06-06 09:21
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